精密板金加工コラム

チタンとステンレスの違いとは?|高性能金属の特徴と使い分け

精密板金加工や産業機器で使用される材料の中でも、 
「チタン」と「ステンレス(SUS)」は高い耐食性を持つ金属として知られています。 
どちらも錆びにくく、見た目も美しい材料ですが、 
重さ 
強度 
加工性 
コスト 
には大きな違いがあります。 
今回は、チタンとステンレスの特徴や使い分けについて分かりやすく解説します。 
  
  
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チタンとは? 
 

チタンは、 
軽い 
強い 
錆びにくい 
という特徴を持つ高性能金属です。 
特に海水や薬品に対する耐食性が非常に高く、 
航空宇宙・医療・半導体などの分野で活躍しています。 
 

チタンとステンレスの違い

ステンレスとは? 
 

ステンレス(SUS)は、 
鉄にクロムを添加して作られた合金です。 
表面に形成される不動態皮膜によって、 
高い耐食性を持っています。 
精密板金加工では、 
SUS304を中心に幅広く使用されています。 
 

チタンとステンレスの違いを比較 
 

項目チタンステンレス
(SUS304)
重さ軽い重い
比重約4.5約7.9
強度高い高い
耐食性非常に高い高い
加工性難しい比較的良い
溶接性難しい良い
コスト非常に高い標準
主な用途医療・航空宇宙精密板金全般

最大の違いは「重量」 
 

同じ大きさで比較すると、 
チタンはステンレスの約60%程度の重量です。 
つまり、 
→強度を保ちながら大幅な軽量化が可能 
ということになります。 
航空機や医療機器で採用される理由もここにあります。 
 

チタンのメリット 
 

◎ 軽量 
ステンレスより約40%軽い。 
◎ 高耐食性 
海水や薬品環境にも強い。 
◎ 高強度 
軽量でありながら高い強度を持つ。 
◎ 生体適合性 
人体との相性が良く、医療分野で活躍。 
 

ステンレスのメリット 
 

◎ 加工しやすい 
曲げ・溶接・切削などに対応しやすい。 
◎ コストが安い 
チタンと比較すると大幅に安価。 
◎ 入手しやすい 
流通量が多く納期も安定。 
◎ 外観品質が良い 
ヘアラインや鏡面仕上げにも対応。 
 

板金加工での使い分け 
 

◎ チタンを使うケース 
医療機器 
半導体装置 
航空宇宙部品 
高耐食設備 
特殊用途部品 
→性能最優先 
◎ ステンレスを使うケース 
制御盤 
筐体 
カバー 
食品機器 
一般産業機器 
→ 品質とコストのバランス重視 
 

加工時の注意点 
 

チタン 
加工硬化しやすい 
熱が逃げにくい 
工具摩耗が大きい 
溶接管理が難しい 
ステンレス 
バネ戻りが大きい 
溶接焼け対策が必要 
キズが目立ちやすい 
 

 よくある誤解  

「チタンはステンレスの上位互換」 
実はそうとは限りません。 
確かに性能面ではチタンが優れていますが、 
製品によっては、 
加工性 
コスト 
調達性 
を考えるとステンレスの方が適しているケースも多くあります。 
重要なのは、 
→ 必要な性能に対して適切な材料を選ぶこと です。 




チタンとステンレスはどちらも優れた耐食材料ですが、特徴は大きく異なります。 
チタン 
軽量 
高強度 
高耐食 
高価格 
ステンレス 
加工しやすい 
コストバランスが良い 
幅広い用途に対応 
製品に求められる性能や使用環境に応じて最適な材料を選定することが、品質向上とコスト最適化につながります。 
 

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