SPCCとSECCの違いとは?|材料選定で品質とコストが変わる理由
精密板金加工において、よく使われる材料に
SPCCとSECCがあります。
どちらも鉄系の材料ですが、
用途や特性は大きく異なります。
「何が違うのか?」
「どちらを選べばいいのか?」
今回は、購買担当者の方にも分かりやすく
SPCCとSECCの違いと使い分けを解説します。
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精密板金加工で使われる金属の種類と用途
SPCCとは?
SPCCは、冷間圧延鋼板(コールド材)と呼ばれる材料です。
特徴
加工性が良い
コストが安い
強度が安定している
ただし、防錆性はほとんどありません。
そのため通常は、
塗装
メッキ
表面処理
と組み合わせて使用されます。

SECCとは?
SECCは、SPCCに電気亜鉛メッキを施した材料です。
特徴
防錆性がある
塗装なしでも使用可能
外観が比較的きれい
SPCCと比べて、
錆びにくさが大きな違いです。
SPCCとSECCの違いを比較
項目 | SPCC | SECC |
|---|---|---|
材料 | 鉄 | 鉄+亜鉛+メッキ |
防錆性 | なし | あり |
コスト | 安い | やや高い |
表面処理 | 必須 | 場合により不要 |
主な用途 | 内部部品・塗装前提 | 外装・制御盤・電子機器 |
使い分けのポイント
◎ SPCCを選ぶケース
塗装やメッキを前提としている
コストを抑えたい
内部部品で外観を重視しない
→ コスト重視・後処理あり
◎ SECCを選ぶケース
錆びを防ぎたい
塗装工程を減らしたい
外観品質をある程度確保したい
→ 防錆・工程削減重視
精密板金加工で注意すべきポイント
SPCCとSECCは似ているようで、
加工時の注意点も異なります。
SECCの注意点
メッキ層の剥がれ
曲げ加工時の割れ
溶接時の影響(スパッタ・ガス)
SPCCの注意点
錆びやすい
保管環境の影響を受けやすい
つまり、材料選定だけでなく
加工方法まで考えることが重要です。
材料選定で品質とコストは変わる
同じ図面でも、
SPCCを使うか
SECCを使うか
によって
コスト
工程数
品質
納期
すべてが変わります。
精密板金加工では、
材料は単なる指定項目ではなく、
製品全体の設計要素の一つです。
SPCCとSECCの違いはシンプルです。
SPCC:加工しやすく安価だが錆びる
SECC:防錆性があり扱いやすいがコストが上がる
重要なのは、
用途に応じて適切に使い分けることです。
当社では、用途・コスト・品質のバランスを見ながら
最適な材料提案を行っています。