精密板金加工で使われる金属の種類と用途
精密板金加工では、さまざまな金属材料が使われています。
図面には「材質」が指定されていますが、
実際には用途や特性によって材料が選定されていることがほとんどです。
例えば
強度が必要な部品
軽さが求められる部品
錆びにくさが重要な部品
電気特性が求められる部品
など、目的によって適した金属は異なります。
今回は、
精密板金加工でよく使われる金属材料とその用途について、
購買担当者の方にも分かりやすく解説します。
精密板金加工でよく使われる金属
① SPCC(冷間圧延鋼板)
最も一般的な板金材料です。
特徴
加工しやすい
強度が安定している
コストが比較的安い
主な用途
産業機器部品
電子機器筐体
機械カバー
ブラケット部品
塗装やメッキ処理と組み合わせることで、
幅広い製品に使用されています。
② ステンレス(SUS)
耐食性が高く、錆びにくい金属です。
特徴
錆びにくい
強度が高い
表面仕上げが美しい
主な用途
医療機器部品
食品機械部品
半導体装置部品
屋外設備
ただし、
加工硬化しやすく曲げ加工が難しいため、
加工経験が品質に大きく影響します。
③ アルミ
軽量で加工性が良い材料です。
特徴
軽い
錆びにくい
放熱性が高い
主な用途
電子機器筐体
通信機器部品
放熱部品
軽量構造部品
ただし柔らかいため、
傷や歪みへの配慮が重要になります。
④ SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)
SPCCに防錆メッキを施した材料です。
特徴
防錆性がある
塗装なしでも使用可能
コストバランスが良い
主な用途
電気機器筐体
制御盤
精密機器カバー
板金業界では非常に多く使われる材料です。

精密板金ではあまり使われないが重要な金属
用途によっては、次のような材料も使われます。
銅
電気伝導性が高い
→ 電気部品・バスバー
真鍮
加工性と電気特性が良い
→ 端子・接点部品
チタン
軽くて強く、耐食性が高い
→ 医療・航空分野
これらの材料は、
用途特化型の金属として使われます。
材料選定は品質に直結する
精密板金加工では、
材料の特性
加工方法
製品用途
これらを総合的に考えて材料が選ばれます。
同じ図面でも、
曲げ方法
溶接方法
成形方法
によって、
品質や強度が変わることもあります。
つまり、
材料は単なる「素材」ではなく、
製品品質を左右する重要な要素なのです。
精密板金加工では、用途に応じてさまざまな金属が使われます。
主な材料は次の通りです。
SPCC
ステンレス
アルミ
SECC
さらに用途によって
銅
真鍮
チタン
なども使われます。
材料の特性を理解することは、
品質の高い製品づくりにつながります。