ZAM材とは?|高い防錆性能を持つ次世代めっき鋼板
精密板金加工で使用される材料にはさまざまな種類がありますが、近年注目されているのがZAM(ザム)材です。
ZAM材は、従来の溶融亜鉛めっき鋼板よりも高い耐食性を持ち、屋外設備や長寿命が求められる製品に多く採用されています。
今回は、
ZAM材とは何か
溶融亜鉛めっき鋼板との違い
特徴とメリット
使用される用途
について分かりやすく解説します。
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ZAM材とは?
ZAMとは、
亜鉛(Zn)
アルミニウム(Al)
マグネシウム(Mg)
を含んだ特殊なめっき鋼板です。
通常の亜鉛めっき鋼板に比べて、防錆性能が大幅に向上しています。
特に切断面や加工部の防錆性能に優れていることが大きな特徴です。
なぜ錆びにくいのか?
一般的な亜鉛めっき鋼板は、
加工時に切断した部分から錆が発生しやすくなります。
一方ZAM材は、
めっき層に含まれるマグネシウムとアルミニウムの働きによって、
切断面を保護する皮膜が形成されます。
そのため、
→切断面や端面でも高い防錆性能を発揮します。
ZAM材の特徴
◎ 高い耐食性
一般的な溶融亜鉛めっき鋼板よりも高い防錆性能を持ちます。
特に屋外環境や高湿度環境で効果を発揮します。
◎ 切断面に強い
シャーリング加工やタレパン加工後の切断面も保護されやすく、
追加塗装を減らせる場合があります。
◎ 長寿命
腐食の進行を抑えるため、
設備や製品の長寿命化につながります。
◎ コストメリット
材料単価はやや高くなりますが、
メンテナンス費用や交換頻度の削減につながるため、
トータルコストで有利になるケースがあります。
ZAM材とSECCの違い
項目 | ZAM | SECC |
防錆性能 | 非常に高い | 高い |
切断面耐食性 | 非常に高い | やや弱い |
屋外使用 | ◎ | △ |
コスト | やや高い | 標準 |
主な用途 | 屋外設備・制御盤 | 屋内機器 |
主な用途
ZAM材は次のような製品で活躍しています。
制御盤
分電盤
通信機器筐体
太陽光発電設備
空調設備
屋外架台
インフラ設備部品
近年では、耐久性向上を目的に採用が増えています。
加工時の注意点
ZAM材は優れた材料ですが、
・溶接性
SPCC、SUS等に比べて、亜鉛やマグネシウムが低融点金属のため、スパッタ
ブローホール、クラックによる溶接部の強度低下の原因になります。
・キズ
深いキズは防錆性能低下の原因になる
・曲げ加工
条件によってはめっき割れに注意
などの管理が重要になります。
よくある誤解
「ZAMなら絶対に錆びない」
というわけではありません。
どんな材料でも、
傷
薬品
塩害
過酷環境
によって腐食する可能性があります。
重要なのは、
→使用環境に合った材料選定です。
ZAM材は、
高い防錆性能と長寿命を兼ね備えた次世代のめっき鋼板です。
高耐食
切断面に強い
屋外環境に適している
メンテナンスコスト削減につながる
という特徴があります。
屋外設備や長期間使用される製品では、
ZAM材の採用が製品品質や耐久性向上につながります。
