精密板金の溶接技術4選|TIG・YAG・半自動・ファイバーレーザーの特徴と使い分け
精密板金における溶接の重要性
精密板金加工では、製品の品質や精度を左右する重要な工程が溶接です。
素材や板厚、製品の用途によって最適な溶接方法は異なります。
当社では、TIG溶接・YAGレーザー溶接・半自動溶接・ファイバーレーザー溶接の4種類に対応し、試作から量産まで高精度な製品づくりを実現しています。
溶接は単なる接合ではなく、強度・耐久性・外観品質に直結する加工です。
特に精密板金では、歪みを抑え、寸法精度を保ちながら接合する技術が求められます。
当社では用途や材質に応じて、最も適した溶接方法を選定しています。
TIG溶接(ティグ溶接)
特徴
タングステン電極とアルゴンガスを使用するアーク溶接
スパッタ(溶接中の飛び散り)が少なく、美しい仕上がり
薄板やアルミ、ステンレスなど高精度加工に最適
メリット
外観品質が高く、装飾性のある部品にも対応
溶け込みのコントロールがしやすい
小ロットや試作にも柔軟に対応可能
YAGレーザー溶接
特徴
YAG(ヤグ)レーザー光を用いて金属を溶融・接合
熱影響が少なく、精密部品や微細加工に向く
小型部品や熱変形を避けたい製品に最適
メリット
歪みを抑えた高精度加工
細かいスポット溶接や連続溶接が可能
製品寸法精度の維持に有効
半自動溶接(MIG/MAG溶接)
特徴
ワイヤを自動送給しながら手動でトーチを操作
厚板や構造部材の強度確保に適する
生産スピードが速く、量産にも向く
メリット
高い生産性とコストパフォーマンス
強度重視の製品に適用可能
幅広い材質に対応可能
ファイバーレーザー溶接
特徴
高出力のファイバーレーザー光を使用
YAGレーザーよりもエネルギー効率が高く、高速加工が可能
ステンレス・アルミなど幅広い金属に対応
メリット
高速かつ深い溶け込みで強度に優れる
ステンレス・アルミともに最大溶け込み深さ、4.0㎜まで可能
熱影響が少なく、歪みの抑制に効果的
生産効率と精度の両立が可能
製品に最適な溶接方法を選ぶポイント
材質(ステンレス・アルミ・鉄など)
板厚(薄板か厚板か)
用途(外観重視か、強度重視か)
数量(試作・小ロット・量産)
当社では、お客様の製品仕様に合わせて最適な溶接方法を提案します。
精密板金溶接のご相談は第一金属製作所へ
TIG溶接・YAGレーザー溶接・半自動溶接・ファイバーレーザー溶接に対応し、薄板から厚板まで一貫対応可能です。
試作から量産まで、歪みを抑えた高精度溶接を提供いたします。
精密板金溶接のご依頼・ご相談はお気軽にお問い合わせください。